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相続

我々の仕事は、会社や個人の申告などのほか相続税の申告というものもあります。
お亡くなりになった人の財産を計算して、その相続人の税金を計算するというものです。財産がすべて現金預金ならいいのですが、すぐに換金できない不動産などが大部分の場合や相続人同士が仲が悪いなどとなると非常に厄介です。

今回相続の申告をすることになりそうな方のケース。遺産が多額にもかかわらず、その大部分が不動産のみで金融資産がほとんどありません。色々調べたのですが、預貯金が殆どありませんでした。相続人は半ば呆然です。

こういった場合は、実際に計算された相続税を払う現金を相続人が準備できないため、分割払いをすることになります。これを延納といいます。延納方法は年賦で最高20回(20年間)で払い続けることになります。利率は年3.6%、担保も提供しなければなりません。多くは、延納で数回納付した後、相続した不動産などを売却して支払いに充てることになるのだと思います。しかし相続した不動産を売却すれば、20%の譲渡所得税もかかりますので、実際に手元にはほとんど残りません。

過去の経験では、不動産がそこそこある場合、現預金もそれなりにあるため、それをうまく相続人間で配分し、計算された相続税は、相続した現預金で支払うことで対応できました。

このようなケースは相続人の人たちに非常な苦痛を強いてしまいます。相続した土地を自宅部分と別に分筆などして売却して何とか対応するしかありません。もちろん延納に際しては相続人の手持ちの預貯金なども取り崩して納付に充てなければならず、高齢の相続人にとっては老後のための貯蓄まで持っていかれてしまいます。

法律としての税法ですからこれはどうにもなりません。資産家の人はせめて10年15年のプランで金融資産の確保をするように意識し、その相続人は常にそれを確認しておきたいものです。
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プロフィール

minato2009

Author:minato2009
・税理士石田和彦
・昭和39年(1964年)12月14日東京都北区生まれ
・1988年3月中央大学商学部経営学科卒業
・1989~1992年1月KPMGピートマーウイック国際税務事務所
・1992~1994年7月中央クーパース&ライブランド国際税務事務所
(現PWCプライスウオーターハウスクーパース)
・1995年PWC時代の友人公認会計士3人、税理士2人で港総合事務所を共同で主宰
・1999年5月同事務所内石田税務会計事務所を品川区大森駅近郊に移転
・趣味1 ジムでの水泳/冬場はちょっとお休みしてウオーキング
・趣味2 6月から9月までの鮎の友釣り,10月から1月までのカワハギ船でのカワハギ釣り,冬場のショウサイフグ釣りとその料理
・趣味3 クラッシックなカメラを集めていじること
・趣味4 オフロードバイクで林道ダート走行。
・酒味5 酒を飲むこと
・趣味6 ゴルフ(現在挫折闘病リハビリ中)

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